香港政府、飲食店などの営業制限を緩和

(香港)

香港発

2020年05月07日

香港政府は5月5日、飲食店などの営業制限や公共の場における5人以上の集合禁止を緩和すると発表した。同措置は5月8日午前0時に発効し、5月21日までを期限とする。同日には学校の再開スケジュールも発表されており、社会全体が活動制限の緩和、正常化に向けて動き出した。

飲食店の人数制限を緩和、映画館なども再開

飲食店に関しては、これまで同一テーブルに4人までの着席しか認められていなかったが、8人まで可能となる。各テーブル間を1.5メートル以上離す措置は継続される。

その他、営業停止となっていた、ゲームセンター、フィットネスセンター、遊技場(卓球場やボウリング場など)、劇場(映画館など)、美容関連店舗(ネイルサロンなど)、マッサージ店、麻雀店の7業態について、条件付きで営業再開を認める。同じく営業停止となっていたバーに関しても営業再開を認めるが、同一テーブルには4人まで、座席数は通常の50%以下といった人数制限が義務付けられるほか、音楽演奏やダンスは禁止となる。

サウナやパーティールーム、カラオケ、ナイトクラブは引き続き閉鎖継続となる。

公共の場での集合は8人にまで拡大

これまで公共の場での集合は、交通機関や裁判所、議会などを除き4人までしか認められていなかったが、8人にまで拡大されることとなった。また、株主総会などの会議は、50人までであれば開催が可能となり(飲食の提供は不可)、50人を超える場合は部屋を分けるなどの対応を取る必要がある。

学校は段階的に再開へ

学校は、以下の通り5月27日から段階的に再開となる。

  1. 中学3年生から中学5年生(日本の高校2年生に相当):5月27日から再開
  2. 小学4年生から中学2年生:6月8日から再開
  3. 幼稚園K3(日本の年長に相当)から小学3年生:6月15日から再開

インターナショナルスクールなどを含む私立学校は、5月20日から段階的に再開が可能となる。

(渕田裕介)

(香港)

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