伯ユニコーン企業、コロナ渦中でライブ配信フィットネスサービスを開始
(ブラジル)
サンパウロ発
2020年05月19日
ブラジル発のスタートアップ企業ジムパスは5月6日、自宅で利用可能なライブ配信フィットネスサービスを4月に開始したことを明らかにした。同社は、ブラジル発のユニコーン企業(企業評価額10億ドル以上の未上場企業)で、世界14カ国5万カ所のフィットネスジムと提携して、会員が横断的に提携ジムを使えるサービスを提供している。同社のサービスは、企業の従業員向け福利厚生サービスとして使われているケースが多い。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大や各国での感染拡大防止措置に伴い、提携先のジムが営業停止に追い込まれ、同社のビジネスは行き詰まっている。そこで同社は、外出自粛や外出禁止で在宅勤務を行う企業の従業員が自宅でトレーニングを行う方法として、ライブ配信によるフィットネスサービスを開始した。
ジムパスが発信する最も人気のあるライブ配信は、同社が提携する5,000以上のジムのライブ映像を映し出すもので10万人以上が視聴している。ライブ配信中、利用者はジムでのエクササイズを観るだけでなく、自らのエクササイズを撮影することにより、トレーナーから指導を受けることも可能だ。ジムパス創設者のセザール・カルバーリョ氏は、ジムが再開してもライブ配信でのオンライントレーニングにはニーズがあると強調している。
今回のジムパスによる新サービスは、スタンフォード大学やカリフォルニア大学バークレー校の学生企画による、ブラジルのイノベーション促進活動「シリコンバレーにおけるブラジル」のWEB会議で発表されたもの。同会議には、ジムパス以外にブラジル発ユニコーン企業3社の創設者やCEOが参加し、「新たな経済への移行」をテーマに各社の取り組みが披露され、活発な議論が行われた。同会議の模様はYoutubeで閲覧できる。
(大久保敦)
(ブラジル)
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