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2カ月ぶりにレストランなどの飲食店が営業再開

(オーストリア)

ウィーン発

2020年05月18日

5月15日、オーストリア政府による新型コロナウイルス感染対策の一部規制緩和を受け(2020年4月24日記事参照)、レストランやカフェ、バーなどの飲食店が2カ月ぶりに営業を再開した。15日は悪天候にも関わらず、人気レストランは予約で埋まり盛況となった。翌16日は天気にも恵まれ、多くの買い物客でにぎわい、街全体に活気があふれた。飲食業には営業再開にあたって以下の条件が課されている。

  • 営業時間は、午前6時から午後11時まで
  • テーブルの間は、最低1メートル以上空けて十分な空間を確保
  • 1テーブルに着席できるのは、同一の家族構成員であるか、そうでない場合、最大で大人4人と帯同する子供
  • 従業員のマスク(注)着用を義務付け。利用客も入退店時、およびトイレに行く際などの離席時にはマスク着用を義務付け
  • 顧客間で共有使用されるものの配置を禁止、したがって、テーブル上に(塩コショウなどの)調味料の設置も禁止される
  • (寿司、鉄板焼きなど)カウンターで調理する場合、客との間にガラスなどの仕切り板が必要
写真 買い物客でにぎわうショッピング街(5月16日、ジェトロ撮影)

買い物客でにぎわうショッピング街(5月16日、ジェトロ撮影)

営業再開も損失の回復には長い道のり

コンサルティング会社レギオプランの調査によると、外出規制による飲食業の売上損失額は38億ユーロに達する。このうち63%は観光客の不在が要因という。冬季観光シーズンの突然の終了と、5月からの大型展示会・国際会議の中止の影響が大きい。

外出規制期間中の飲食業の1日あたりの売上損失額は、6,700万ユーロだったが、規制緩和後も同損失額は5,200万ユーロとなる予測だ。5月1日から、飲食店での宅配または持ち帰りが可能になったものの、従来の売り上げの20%程度にとどまっていた。

こうした状況を受け5月13日、ウィーン市は市民に対し、市内のレストラン・カフェで使用できる食事クーポンを配布することを発表した。各世帯に50ユーロ(1人暮らしの場合は25ユーロ)のクーポンが配布される。

ホテルなどの宿泊業は5月29日に営業再開が予定されているが、厳しい状況は続くとされる。観光コンサルティング会社のプロディンガーの調査によると、同業界の2020年の売り上げは前年より75億ユーロ減少するとみられ、2020年に業界の85%は赤字となり、3分の1の企業は破産に陥る可能性があるとしている。6月15日からスイスとドイツとの国境が再開される予定で、同業界は国境の再開により人の移動が再び活発化することに期待を寄せている。

(注)口鼻が覆えば、布などでも代替可。

(エッカート・デアシュミット)

(オーストリア)

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