バーデン・ビュルテンベルク州、350件を超える外国投資プロジェクトを受け入れ
(ドイツ)
ミュンヘン発
2020年05月12日
ドイツ南部に位置するバーデン・ビュルテンベルク州は5月3日、2019年に州内に外国企業が投資したプロジェクトが365件だったことを発表した(添付資料表参照)。2018年(363件)とほぼ横ばいだった。
国別では、スイス(111件)を筆頭に、米国(38件)、中国とオーストリア(各22件)が続く。日本は7件だった。業種別では、機械(64件)、IT・ソフトウエア(46件)、消費財(34件)が上位となった。
ニコル・ホフマイスター・クラウト・バーデン・ビュルテンベルク州経済相はプレス発表で、「製造業の強さ、インダストリー4.0、持続可能なモビリティ、AI(人工知能)などの近未来テーマへの取り組み、ビジネスに近い研究機関、専門技術者の存在などが、外国企業を引き寄せる基礎になっている」とコメントした。
シュトゥットガルトを州都とする同州は、ドイツの中でも経済が強い州の1つで、ドイツの域内総生産の15.3%を占める(2019年)。ダイムラー、ポルシェ、ボッシュなどの自動車・同部品メーカー、トルンプ、フェストなどの機械メーカーなどが本拠地を構え、中堅・中小企業の集積もある。
バーデン・ビュルテンベルク州の発表では、州内に約5,600社の外国企業が存在するという。なお、今回発表された投資プロジェクト件数は、外国企業の新規進出および拡張投資を集計したもの。企業の買収などは含まない。
(高塚一)
(ドイツ)
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