今年の広州交易会は出展料免除に、ライブコマースも導入
(中国)
広州発
2020年05月25日
中国商務部は5月8日、6月15~24日にオンライン上で開かれる第127回中国輸出入商品交易会(広州交易会)(注)の出展料を免除すると発表した。開催期間中、広告を出すなどのオプションサービスを希望する場合を除き、出展企業の出展料を無料にする。また、越境電子商取引(EC)専門区に出展する越境ECプラットフォームに対しても費用を徴収しないとしている。
ライブコマース方式を導入
広州交易会の実施機関である中国対外貿易センターは4月15日、IT大手のテンセントが第127回広州交易会のオンライン開催に向け、総合的な技術支援を行うと発表した。テンセントは自社が開発したウィーチャット(WeChat)、テンセントクラウド、テンセント会議(Tencent Meeting)、オンライン翻訳ソフトの「翻訳君」などを活用し、24時間利用できるバーチャルブースを設けることで、オンライン貿易プラットフォームを構築する(「深セン晩報」4月16日)。
今回の広州交易会ではライブ配信を通じて商品を紹介する「ライブコマース」も導入する。交易会の主催者は5月15日、出展企業向けにプラットフォーム機能や、展示商品の写真のアップロードやオンラインマッチングの手順などについてオンライン上で紹介する事前説明会を行った。
主催者によると、出展申し込みについては2019年12月に既に受け付けを終了しているが、海外のバイヤーがオンライン展示会に参加する場合には、広州交易会のホームページで登録できる。
(注)広州交易会は、1957年から開催されている中国最大規模の国際見本市。2019年の展示面積は118万5,000平方メートルで、2万5,642社が出展し、210カ国から18万6,015人のバイヤーが来場した。
(郭冬梅)
(中国)
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