新型コロナウイルス、1日当たりの感染者数が1,000人超に

(バングラデシュ)

ダッカ発

2020年05月14日

バングラデシュでは5月11日、新型コロナウイルスの1日当たり感染者数が初めて1,000人を超えた(1,034人)。5月13日時点で、累積感染者は1万7,822人、死者数は269人と、感染者数は増加の一途をたどっており、感染拡大の抑制が切迫した課題となっている(2020年5月12日記事参照)。

当地では新型コロナウイルスの影響により、自宅待機要請やオフィスなどの営業停止措置がとられているが、経済面への打撃について厳しい見方も出ており、政府は5月10日より一部商業活動の再開を容認している。しかし、この感染拡大状況を踏まえ、自宅待機要請期間を断食明け休暇〔Eid-ul-Fitr(イード・ウル・フィトル)、以下「イード」〕とつなげ、またイード自体を延長することで、5月30日まで延長する可能性があることについて、早くも現地メディアが伝えている。

物流への影響に関し、日系物流企業などによると、チョットグラム港は既に稼働しているものの、港から貨物を運ぶドライバーの不足や税関職員の感染による稼働率の低さなどにより、コンテナの種類により遅延日数に差はあるものの、同港の輸入通関手続きには通常よりも時間がかかっているもようだ。

(山田和則、安藤裕二)

(バングラデシュ)

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