山東省、第1四半期のGRPは前年同期比5.8%減にとどまる

(中国)

青島発

2020年05月01日

山東省統計局によると、山東省の2020年第1四半期(1~3月)の域内総生産(GRP)は前年同期比5.8%減の1兆4,919億元(約22兆3,785億円、1元=約15円)だった。中国全体の6.8%減より1ポイント低い減少率にとどまった。4月27日時点で発表のあった中国国内28省の第1四半期GRPのうち、山東省は広東省、江蘇省に次いで、前年と同様に3位だった。

産業別では、第1次産業は0.5%減の628億元、第2次産業は7.1%減の5,666億元、第3次産業は5.4%減の8,625億元だった。第2次産業について、第1四半期の一定規模以上(年間売上高が2,000万元以上)の工業増加値は5.8%減だったが、ハイテク製造業の増加値は0.1%減にとどまった。ハイテク製造業のうち、サーバー生産量は43.2%増、スマートテレビ生産量は29.3%増、集積回路などのハイテクIC産品生産量はそれぞれ6.5%増となった。

第1四半期の社会消費品小売総額は15.2%減だったが、電子商取引(EC)額は増加しており、オンライン小売物販額は14.7%増となり、社会消費品小売総額の14%を占めた。輸出入総額は3.6%減で、輸出額は4.5%減、輸入額は2.6%減、うち越境ECによる輸出入総額は10%増となった。

(朱秀霞)

(中国)

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