広州交易会、6月にオンラインで開催

(中国)

広州発

2020年04月10日

4月7日、中国の国務院常務会議は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、第127回中国輸出入商品交易会(広州交易会)を6月中下旬にオンライン上で開催することを決定した。国内外の参加者を広く招き、インターネットを通じて24時間、商品の展示や商談を行うオンライン貿易プラットフォームを構築するという。李克強首相は「インターネットの効果を最大限に発揮し、広州交易会をより高いレベルにし、より効果的に運営するように」と指示した。

完全なオンライン開催は史上初

2019年の広州交易会には2万5,642社が出展し、210カ国から18万6,015人のバイヤーが来場した。2020年も3月10日に国務院が貿易の安定化のため、広州交易会は予定通り開幕に向けた準備を行うよう一旦指示したものの、その後、国外からの感染者の流入が増えたことなどから、主催者の1つである広東省商務庁は3月23日に延期の方針を発表した(2020年3月26日記事参照)。

中国商務部国際貿易経済合作研究院国際市場研究部の白明副主任は、「2003年のSARS発生時に、広州交易会では初めて試験的なオンライン展示会が開催されるなど、これまでも一部の展示エリアでは既にオンライン展示が行われてきた」と述べた(「南方網」4月8日)。今回、初めて広州交易会の全ての展示エリアがオンライン上で開催される。

(郭冬梅)

(中国)

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