米トランプ大統領、ジョージア州の経済活動再開は早すぎると批判

(米国)

アトランタ発

2020年04月23日

米国ジョージア州のブライアン・ケンプ知事が、4月24日から一部の経済活動を再開すると発表(2020年4月22日記事参照)したことに対し、トランプ大統領は、あまりにも早すぎると批判した。

トランプ大統領は4月22日の記者会見で、経済活動再開に向けたガイドラインの第1段階に反するジョージア州の一部の施設再開に対し、強い反対の意をケンプ知事に伝えたと明かした。完全に間違った勝手なことが行われれば介入する、との姿勢を示しつつも、知事は自分が正しいと判断したことをすべきだと述べた。一部メディアの報道によれば、トランプ大統領とペンス副大統領が再開発表の前日にケンプ知事と電話会談した際には、同知事の決定を支持していたとされているが、これを翻したかたちとなる。

大統領の記者会見後に、ケンプ知事はツイッターで、ジョージア州の経済再開プランについてトランプ大統領と話し合ったとし、大統領の強いリーダーシップと安全な再開に向けての枠組みの提供に対する謝意を示した。また、活動を再開する事業者は、現在ジョージア州内で継続されている数多くのビジネス同様に、最小限の運営とすることを守り、従業員と顧客の健康を優先してくれると確信している、と述べるにとどめ、方針変更の可能性については触れていない。

(高橋卓也)

(米国)

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