複数都市・地域がロックダウンを開始

(バングラデシュ)

ダッカ発

2020年04月09日

バングラデシュでは新型コロナウイルス感染拡大対策として、これまで政府機関やオフィスの業務停止と国民への自宅待機を呼びかけているが、さらなる対策として感染拡大が進行する複数都市、地域の封鎖(ロックダウン)を指示している。

政府は4月7日深夜、ダッカ管区郊外のナラヤンガンジ県(ダッカ中心部から約17キロ南東)を8日よりロックダウンすると発表した。病院などの医療サービス、生活必需品の物流などは対象外となる。同地区は特に感染が拡大する地域で、報道によるとこれまでに38人が感染、うち15人は24時間以内(7日深夜時点)に感染が判明した。また、ガジプール市(ダッカ中心部から約25キロ北)のジャハンギル・アラム市長は同日、同市全域のロックダウンを発表した。

バングラデシュは既に首都ダッカに加え、第2の都市チョットグラム市でも、緊急時を除き市内と市外間の移動を原則禁止(2020年4月7日記事参照)した。また、ジェトロの調べによると、上述の都市に限らず、感染者が発生した地区毎に小規模なロックダウンが行われているもようで、今後も都市・地域単位での封鎖が想定される。

なお、4月8日時点で、当地の新型コロナウイルス感染者は計218人、うち死者は20人と発表されている。

(山田和則)

(バングラデシュ)

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