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新型コロナの影響緩和に向けた経済対策を発表

(コートジボワール)

アビジャン発

2020年04月20日

コートジボワール政府は4月8日の閣議で、新型コロナウイルス対策として、3月24日から実施している夜間外出禁止令(午後9時~翌日午前5時まで)を4月24日まで15日間延長するとともに、困難に直面する企業に対する税の減免措置などを盛り込んだ支援策を承認した。

4月9日に、アラサン・ワタラ大統領出席の下で開催された国家安全保障委員会は、感染拡大阻止のためアビジャン圏内におけるマスク着用の義務化、高齢者および基礎疾患のある者の自宅待機の義務化、外出の自粛、テレワークの効果的な実施、公共輸送機関における乗車人数の制限、規則違反者に対する罰則の適用、検査施設の増設、国内需要の増加に応じたマスクの大量輸入と国内生産の促進および医薬品の国内生産の促進など、物理的隔離と防疫戦略を強化する措置を発表した。

ゴン・クリバリ首相は3月31日、これらの決定に先立ち、新型コロナの影響で財政的に困難な状況へ陥っている市民や企業のため、短期的に総額1兆7,000億CFAフラン(約3,060億円、1CFAフラン=約0.18円)の財政出動を見込む経済・社会・人道支援策を取りまとめた。この金額は、コートジボワールGDPの約5%を占めるもので、政府は、支援国・国際機関に対し融資支援を要請した。

経済対策では、企業に対する税の減免、納税や社会保障負担の支払い3カ月猶予、付加価値税(VAT)還付の迅速化(2週間以内)など、キャッシュフローに対する支援のほか、生産ツールと雇用維持を目的とした2,500億CFAフランの民間分野向け支援基金(うち中小企業向け1,000億CFAフラン)、1,000億CFAフランのインフォーマル分野向け支援基金、カカオ、カシューナッツ、綿、天然ゴム、パーム油、コーヒーを中心とした主要産業に対する2,500億CFAフランの支援などが盛り込まれている。支援の詳細は当局間で調整中だが、カシューナッツなどの生産者買い上げ価格の保証、輸出業者に対する価格保証メカニズムの設置などが予定されている(4月11日、コートジボワール通信社)。

社会的措置では、電気、給水サービスの全加入者に対する料金支払い期限の3カ月延長、小口加入者に対する支払い免除などが予定されている。

コートジボワールでは3月11日に、国内で初の感染者が確認された直後から、海外からの入国制限や国境封鎖などの措置が取られたものの感染者の増加を抑えきれず、感染防止を強化するため23日には非常事態が宣言された。26日以降、アビジャン圏は圏外地域との往来が禁止されているが、貨物の移動は認められているため物資の供給には支障を来していない。スーパーマーケットや市場も衛生対策を強化しながら営業しており、当初みられた買い占めに走る人の姿はなくなった。

コートジボワール保健省によれば、4月12日時点で確認されている感染者数は574人と西アフリカ地域で最多。うち85人が回復、5人が死亡している。

(渡辺久美子)

(コートジボワール)

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