長安フォード重慶工場でリンカーンブランドSUV「コルセア」がラインオフ

(中国)

成都発

2020年04月02日

中国の重慶市両江新区は3月30日、長安フォードの高級車ブランド「リンカーン」のスポーツ用多目的車(SUV)「コルセア」が3月29日にラインオフしたと発表した。

同区管理委員会の関係者によると、「リンカーン」ブランド初の中国生産となり、生産能力は年間7万台、使用部品の中国国内調達比率は全体の7割だという。今後、重慶市内での部品調達の比率が高まることに期待を示した。また、新型コロナウイルスが「リンカーン」の生産計画に与える影響については、「一定量の部品の在庫があるため、当面、影響は出ていないが、事態が長期化すると、部品調達や自動車の需要に悪影響が出てくる可能性もある」と述べた。

重慶市政府は量から質へ成長方式の転換を図る中で、より付加価値の高い自動車の生産を目指してきた。「コルセア」の販売額は約24万~35万元(約360万~525万円、1元=約15円)と想定され、重慶市で生産される乗用車の中で高価格帯に位置付けられる。

同市経済信息化委員会自動車工業処の関係者によると、重慶長安汽車は2017年に米フォード・モーターと戦略合作(協力)協定を締結し、リンカーンの生産計画を取り決めていた。

(王植一)

(中国)

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