新型コロナによる緊急事態宣言を4月26日まで再延長

(ペルー)

リマ発

2020年04月13日

マルティン・ビスカラ大統領は4月8日の記者会見で、4月12日まで延長していた(2020年3月27日記事参照)新型コロナウイルス対策のための緊急事態宣言を、さらに2週間延長し、4月26日までとすることを布告した。ペルーの緊急事態宣言は3月17日に発動され、今回の再延長により対象期間は1カ月を超すこととなる。なお、同延長を含む大統領令064—2020—PCM号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは4月9日に官報に掲載され、即日施行された。同大統領令による主な改定内容は以下のとおり。

  1. 緊急事態宣言の14日間(4月13日から26日)の延長。
  2. 強制外出禁止時間を午後6時から午前4時までとする。ただし、トゥンベス、ピウラ、ランバジェーケ、ラ・リベルタッド、ロレートの各州においては、午後4時から翌4時までとする。
  3. 昼間の食料品、薬品の購入や銀行手続きのための外出は、月曜から土曜にかけて1世帯1人まで。日曜日は終日外出禁止とする。なお、政府からの生活困窮者向けの援助金〔1世帯当たり380ソル(約1万2,160円、1ソル=約32円)〕の受給や、政府が認めた年金基金積立金の引き出しをするための外出も、前述の曜日と時間帯の中で認めることとする。
  4. 外出においては、マスクの着用を義務付ける。

国境封鎖、国内移動の禁止は継続している。また、ビスカラ大統領は、4月2日の大統領令057—2020—PCM外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにより導入していた男女別の外出規制(注)は廃止することを4月10日に発表し、11日より男女いずれも外出可能となっている。

(注)男性は月水金、女性は火木土のみ外出可能、日曜はいずれも終日外出禁止とする規制がかけられていた。

(設楽隆裕)

(ペルー)

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