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新型コロナ感染拡大で一部の穀物安定供給に不安

(ブラジル)

サンパウロ発

2020年04月14日

ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)は4月9日、新型コロナウイルス感染拡大による穀物収穫の影響は軽微で、2019/20農業年度(7~6月)の穀物収穫量は前年度比4.0%増の2億5180万トンで過去最高になるとの予想を明らかにした。ブラジル地理統計院(IBGE)も同日、2020年1~12月の収穫量が前年比1.5%増の2億4,520万トンで過去最高を見込んでいると発表した。

ところが、もともと2020年に減産が見込まれていたトウモロコシやフェイジョン豆については供給不安への懸念が拭えない。同収穫期は、ブラジル国内での新型コロナウイルス感染拡大時期と重なるためだ。ブラジルで生産される大豆やトウモロコシなどの穀物は、国内のみならず世界各国で食品や食肉生産の飼料などに使われる重要産品だ。

マトグロッソ大豆トウモロコシ生産者協会(APROSOJA-MT)は3月下旬、感染拡大により自治体が講じる自宅待機や施設閉鎖措置で、保管倉庫不足、トラック運転手不足、収穫機材メンテナンスの滞りなどへの懸念を表明している。4月のトウモロコシ価格は1袋60キロ当たり60レアル(約1,200円、1レアル=約20円)を超え、年初時点より20%超高騰している。一方、4月時点で主要産地の収穫を終えた大豆の価格は、1袋60キロ当たり90レアル前半で、年初より1割程度の価格上昇にとどまっている。

フェイジョン豆(カリオカ種)の価格は3月以降に30%高騰。4月の1袋60キロ当たり価格は200レアルに達した。一方、4月のコメ価格は1袋50キロ当たり50レアルで年初比3%の上昇にとどまっている。主要穀物別の収穫予測は以下のとおり。

(1)大豆(家畜飼料、食用、植物油、バイオディーゼル原料)

CONAB:前年度比6.1%増の1億2,210万トン。IBGE:前年比6.4%増の1億2,070万トン。大豆の収穫期は1~5月。主要産地南部で収穫時に干ばつ被害が発生したものの収穫量は増加。

(2)トウモロコシ(鶏肉飼料、食用)

CONAB:前年度比1.8%増の1億190万トン。IBGE:前年比3.5%減の9,700万トン。収穫期は夏季作1~6月、冬季作5~9月。

(3)コメ(主に国内市場食用)

CONAB:前年度比1.2%増の1,057万トン。IBGE:前年比3.6%増の1,060万トン。主要生産地南部の収穫期は1~4月。

(4)フェイジョン豆(主に国内市場食用)

CONAB:前年度比3.3%増の312万トン。IBGE:前年比0.5%増の310万トン。収穫期:第1期11~12月、第2期4~7月。

(大久保敦)

(ブラジル)

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