北京市、5月からプラスチック製レジ袋の無料提供の管理監督を強化

(中国)

北京発

2020年04月30日

北京市生活ゴミ管理条例(改正版)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が5月1日から施行される。これにより、4種類のゴミ分別が義務化されるほか、商業施設がプラスチック製レジ袋を顧客へ無料提供した場合に罰金が科されるなど監督管理が強化される。

プラスチック製レジ袋(厚さ0.025ミリメートル以下)の無料提供は、2008年に国務院が公布した「プラスチック製レジ袋の生産・販売・使用を制限する通知外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」において、全国で禁止されており、これまでも大型のスーパーマーケットや大手コンビニエンスストアなどの多くでは有料での提供が実施されていた。今回の条例は無料提供の違反に対する罰金などの罰則規定を明示的に設けることで北京市において禁止を徹底するものだ。

改正条例に違反したプラスチック製レジ袋の使用を発見した場合は、初回で 5,000元(約7万5,000円、1元=約15元)以上1万元以下、2回目以降は1万元以上5万元以下の罰金が科される。

条例実施に先立ち、北京市市場監督管理局は4月15日、北京市のプラスチック製レジ袋の生産企業およびスーパーマーケット、商業施設、市場などに対する監督検査を行うこと、厚さ0.025ミリメートル以下のプラスチック製レジ袋の生産および販売、またレジ袋の無料提供に対する取り締まりを強化することを発表した。

さらに同局は、有料で提供するプラスチック製レジ袋には、使用する企業の名称または市場の名称、価格を明示することなどを義務付けるとした(「北京青年報」4月16日)。

このほか、同条例ではレストランなどが使い捨て製品(箸、スプーンなど)を自発的に提供することも禁止されている。

(趙薇)

(中国)

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