第1四半期の貿易額、四川省は増加、重慶市は減少

(中国)

成都発

2020年04月22日

成都税関の4月17日の発表によると、四川省の2020年第1四半期の貿易総額は前年同期比10.7%増の1,590億4,000万元(約2兆3,856億円、1元=約15円)となった。うち輸出は1.2%増の801億2,000万元、輸入は22.3%増の789億2,000万元となった。

輸出では、機械・電子製品が5.8%増の683億7,000万元となり、四川省の輸出額全体の85.3%を占めた。うちPC等の自動データ処理機および部品は11.2%減の268億6,000万元、集積回路は44.1%増の241億6,000万元となった。

輸入は、農産品が38.9%増の14億9,000万元、うち肉類が35.1倍、食用油が9.1倍、水産品が1.2倍となったほか、機械・電気製品は24.5%増の703億7,000万元、うち集積回路は32.4%増の497億7,000万元となった。

主要国・地域との貿易総額をみると、ASEANとの貿易が27.9%増の353億6,000万元、EUが17.0%増の286億4,000万元、韓国が31.0%増の95億1,000万元と増加した一方、米国は7.0%減の313億2,000万元、日本は5.3%減の95億元3,000万元と減少した。

重慶市、輸入は増加も、輸出が大幅に減少

重慶税関の4月17日の発表によると、重慶市の2020年第1四半期の貿易総額は前年同期比14.1%減の1,130億7,000万元となった。うち輸出は25.7%減の642億4,000万元、輸入は8.1%増の488億3,000万元となった。

輸出について重慶税関は、3月単月でみると、前年同月比14.8%減と1~2月の伸び率に比べて減少幅は16.7ポイント縮小しており、同市の主要な輸出品であるノートPCは3月単月で前年同月の9割以上まで回復していると説明した。

輸入は、肉、果物、衣類等の生活関連品が61.4%増、穀物が45.8倍に増加したほか、自動車が10.1倍、集積回路が47.6%増、液晶パネルが44.4%増、PC部品が19.0%増、ハードディスクが10.3%増となった。

(田中一誠)

(中国)

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