サムスン電子、第1四半期の業績は増収増益

(韓国)

ソウル発

2020年04月30日

韓国のサムスン電子は4月29日、2020年第1四半期(1~3月)の業績(連結ベース)を発表した(添付資料表参照)。それによると、売上高が前年同期比5.6%増の55兆3,300億ウォン(約4兆8,690億円、1ウォン=約0.088円)、営業利益が同3.5%増の6兆4,500億ウォンだった。同社では「サーバーとPC用の半導体メモリー部品の需要増加を受け、売上高が増加し、営業利益はスマートフォン事業のプロダクトミックスの改善などで増加した」と説明した。

ただし、新型コロナウイルス感染症の影響により第2四半期(4~6月)以降の業績見通しについては「下落が予想される」としている。

同社が発表した第1四半期の部門別業績は次のとおり。

◇CE(コンシューマーエレクトロニクス)部門

売上高は前年同期比1.3%増の10兆3,000億ウォン、営業利益は11.8%減の4,500億ウォンだった。テレビと白物家電ともに需要が減少したが、それぞれプレミアム製品の販売は好調だった。

◇IM(IT&モバイルコミュニケーションズ)部門

売上高は前年同期比4.4%減の26兆ウォン、営業利益は16.7%増の2兆6,500億ウォンだった。スマートフォン事業は、フラッグシップ製品の発売や効率的なマーケティング活動により業績が改善した。

◇DS(デバイスソリューション)部門

売上高は前年同期比17.0%増の24兆1,300億ウォン、営業利益は5.1%増の3兆7,200億ウォンとなった。半導体事業は、新型コロナウイルスの感染拡大にもかかわらず、在宅勤務やオンライン教育の増加を受け、サーバーとパソコンを中心に需要が堅調で、売上高が17兆6,400億ウォン、営業利益が3兆9,900億ウォンとなった。一方、ディスプレイパネル事業は、需要減少などを受け、売上高が6兆5,900億ウォン、営業損益が赤字に転じた。

サムスン電子は業績発表と同時に、2020年第1四半期の設備投資実績が7兆3,000億ウォンとなったと発表した。このうち、半導体は6兆ウォン、ディスプレイは8,000億ウォンだった。

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国)

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