広州市、「自動車の生産・消費を促進するための若干の措置」を発表

(中国)

広州発

2020年04月14日

広州市工業情報化局は4月3日、新型コロナウイルスによる経済への影響を踏まえ、消費拡大などを目的とする「自動車の生産・消費を促進するための若干の措置外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(穗工信規字〔2020〕2号)」を発表した。同措置は、(1)新エネルギー車の消費拡大、(2)自動車のモデルチェンジの加速、(3)自動車関連消費を取り巻く環境整備、の3項目、全9措置からなる(表参照)。

表 自動車生産・消費を促進するための若干の措置

自動車関連製品小売額は37.7%減

中国乗用車市場信息聯席会は4月1日、3月1~22日における中国全体の自動車小売り(販売)台数が前年同期比45.0%減、卸売り台数は62.0%減だったと発表した(注)。新型コロナウイルスの感染拡大による移動制限の実施や人手不足、需要の低迷などにより自動車の小売り(販売)台数が減少した上、運送コストが高騰したこと、ディーラーが長期間にわたり在庫を抱えることを避けたことなどもあり、卸売り台数も大幅減となった。

広東省統計局の発表によると、2020年1~2月の社会消費品小売総額は17.8%減の5,636億元(約8兆4,540億円、1元=約15円)、うち自動車関連製品小売額は37.7%減と大きく減少した。2019年1~2月の自動車小売り(販売)台数は20%減だったが、2020年は特に2月の台数が78.5%減の大幅減となったことから、2019年の減少幅を大きく上回った。広東省内で最大級の自動車市場である広州市では、市政府が上記措置などを通じて、自動車市場の回復を促している。

(注)卸売りとは自動車メーカーがディーラーに卸すこと。小売りはディーラーが消費者に販売すること。

(梁梓園)

(中国)

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