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アルゼンチンが交渉中のメルコスールFTA協議から離脱を表明

(アルゼンチン、メルコスール、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ)

ブエノスアイレス発

2020年04月30日

アルゼンチン外務省は4月24日、同国が加盟するメルコスールが現在交渉中のFTA協議から離脱することを発表した。既に大筋合意に至っているEUおよびEFTA(欧州自由貿易連合)については国内での手続きを進め、協議も引き続き行う。ただ、交渉中の韓国をはじめ、カナダ、シンガポール、レバノン、インドとの協議には今後参加しない。

今回の離脱についてアルゼンチン政府は、新型コロナ感染拡大により、まずは国民の雇用や生活を守るといった国内問題に専念するため、としている。なお、アルベルト・フェルナンデス大統領は、2019年12月の政権発足当初から、マウリシオ・マクリ前政権が展開してきた積極的なFTA戦略には一線を画する姿勢をとっていた。

フェリペ・ソラ外相は、今回のFTA協議からの離脱がメルコスールからの脱退を意味するものではない、と説明しながらも、今回の決定が一時的に協議から離れるかものどうかについては明らかにしていない。また、パラグアイなど他の加盟国は今回のアルゼンチンの決定によって「メルコスールそのものや今後のFTA交渉に影響しないように進める」としているが、メルコスールは加盟4カ国(ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ)による全会一致での承認を必要とするコンセンサス方式を採用しているため、他の加盟国の今後の動向にも注目が集まる。

今回の政府の決定に対し、通商面において自由開放政策を進めてきた野党関係者からは反発の声も出ている。例えば、マクリ政権期にEUとのFTA交渉で矢面に立ってきたホルヘ・フォリー前外相は、自らのSNS(25日付)で、経済的な重要度や購買力の高いカナダ、韓国、シンガポールといった国々との交渉からの離脱は、アルゼンチンの財・サービスの国際市場へのアクセスを妨げることにつながり、大変残念であると表明している。

(紀井寿雄)

(アルゼンチン、メルコスール、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ)

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