新型コロナウイルス感染症の影響を受け、輸出が1.4%減に

(韓国)

ソウル発

2020年04月24日

韓国貿易協会は4月17日、2020年1~3月の貿易統計を発表した。それによると、輸出は前年同期比1.4%減の1,308億700万ドル、輸入は1.4%減の1,220億7,900万ドルとなった。貿易黒字は前年同期に比べ縮小したものの、87億2,800万ドルとなった。韓国の産業通商資源部は、2月の貿易収支は黒字だったが、3月は新型コロナウイルス感染拡大の影響で減少、4月以降の輸出は見通しが不透明とした。

輸出を品目別(韓国独自コードのMTI3桁ベース)にみると、主要品目の自動車、石油製品、自動車部品などが減少する中、最大の輸出品目である半導体は微増となった(添付資料の表1参照)。

地域別にみると、北米、アフリカ向けを除く全ての地域が減少した(添付資料の表2参照)。国別では、中国向けは平板ディスプレー・センサー、合成樹脂、石油製品などが減少し前年同期比8.1%減、米国向けは自動車、半導体、自動車部品、石油製品などが増加して6.1%増となった。一方、日本向けは鉄鋼板、精密化学原料が減少したが、石油製品、金銀・白金などが増加し、1.2%増だった。

輸入を品目別にみると、原油、天然ガス、コンピュータなどが減少した一方、半導体は増加した(添付資料の表3参照)。

地域別にみると、欧州、北米、中南米を除く地域が減少した(添付資料の表4参照)。国別では、中国はコンピュータ、精密化学原料などが減少して前年同期比7.0%減、米国は原油、半導体製造装置、液化石油ガス(LPG)などが増加し11.7%増だった。一方、日本は半導体、半導体製造装置などが増加したが、鉄鋼板、基礎油分、精密化学原料などが減少し、6.9%減となった。

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国)

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