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3月の米鉱工業生産指数、74年2カ月ぶりの減少幅を記録

(米国)

ニューヨーク発

2020年04月21日

米国連邦準備制度理事会(FRB)の発表(4月15日)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、3月の鉱工業生産指数は前月比5.4ポイント減の103.7となった(別添参照)。1946年1月(5.6ポイント減)以来、74年2カ月ぶりの大きな減少幅を記録した。FRBはプレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで、新型コロナウイルスの世界的流行を受けて、月末にかけて多くの工場が操業停止となったことが影響したと指摘した。

業種別には、製造業(6.3ポイント減の98.3)、鉱業(同2.0減、130.1)、公益事業(電力・天然ガス)(3.9減、101.3)のいずれも減少した。製造業は1946年2月(6.4ポイント減)以来、74年1カ月ぶりの減少幅を記録し、中でも自動車・同部品(28.0ポイント減)が最も減少した。自動車・同部品は需要減を受けた主要メーカーによる生産の一時停止(2020年3月25日4月17日記事参照)、鉱業と公益事業は原油価格(WTI)が1バレル当たり50.54ドルから29.21ドルへと大幅下落した(3月:前月比42.2%減)ことなどが影響したとみられる。

設備稼働率は72.7%と、前月(77.0%)から4.3ポイント低下するとともに、長期平均(1972〜2019年:79.8%)を7.1ポイント下回った。業種別には、製造業が70.3%(前月75.0%)、鉱業が86.3%(88.2%)、公益事業(電力・天然ガス)が72.7%(75.9%)と、いずれも前月から低下した。

4月も需要減やそれに伴う生産停止の動きが続き、既に製造業景況感が大幅に悪化していることなどから、生産はさらに悪化する可能性がある。例えば、ニューヨーク地区(注1)の製造業景況指数(ニューヨーク連銀、4月16日公表)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは前月(マイナス21.5)から56.7ポイント減のマイナス78.2、フィラデルフィア地区(注2)の指数(フィラデルフィア連銀、4月16日公表)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは前月(マイナス12.7)から43.9ポイント減のマイナス56.6と、いずれも前月から大幅に低下した。米国調査会社パンテオン・マクロエコノミクスのチーフエコノミスト、イアン・シェパードソン氏は「(米国内の)都市封鎖は3月中旬以降に本格化し、(今回の結果は)半月分の影響しか反映していないことから、4月はさらに大きな落ち込みとなることが予想される」と指摘した(「マーケットウォッチ」4月15日)。

(注1)ニューヨーク州、コネチカット州フェアフィールド郡、ニュージャージー州の北部12郡、プエルトリコ、米領バージン諸島が対象。

(注2)ペンシルバニア州東部のうち3分の2に当たる48郡、ニュージャージー州の南部9郡、デラウェア州が対象。

(権田直)

(米国)

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