ルクセンブルク政府、新型コロナウイルスの初感染者を確認も、イベント中止は要請せず

ルクセンブルク政府は3月1日、同国で最初の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。同感染者は、イタリア北部に滞在した後に、ベルギー南部のシャルルロワ空港を経由して帰国したのち症状を訴え、当局に連絡した結果、新型コロナウイルス検査で陽性だった。同感染者は、軽症で状態は良好だが、病院で隔離されている。当局は、同感染者に接触した人を既に隔離した上で、新型コロナウイルス検査を実施済みで、最初の検査では全員陰性だった。

ルクセンブルク政府は、日本を含むリスク地域（注）への渡航者で、発熱、せき、呼吸器への問題、などの症状がみられた場合は、当局に連絡するように呼び掛けている。

一方、ルクセンブルク政府は、大勢の人が上記地域から集まらない限り、イベントやデモなどの集会の中止を推奨していない。

（注）3月2日現在、日本のほか中国本土、香港、マカオ、シンガポール、韓国、イラン、北イタリア（ロンバルディア州、ベネト州、エミリア＝ロマーニャ州、ピエモンテ州）が対象だが、変更される可能性がある。最新状況はルクセンブルク保健省ウェブサイト内の新型コロナウイルスに関するページで確認が可能。

（大中登紀子）