北朝鮮の隔離者数は2,280人

韓国の聯合ニュースによると、北朝鮮国営メディアの朝鮮中央通信は3月27日、「北朝鮮全体で約2,280人を医学的監視対象者として、検診と生活保障措置を綿密に講じている」と報じた。「医学的監視対象者」は、入国者と接触した人のうち、自宅か施設に隔離されている人を意味する。北朝鮮は、これまで地域別に隔離措置を受けている人や隔離措置を解除された人の数に言及したことはあるが、全国の隔離者規模について言及するのは初めてだ。

また、同通信は、「外国人1人の隔離が解除され、現在隔離されている外国人は2人だ」と伝え、2月に北朝鮮が隔離したと報じられた外国人約380人のうち（2020年2月27日記事参照）、依然として2人が隔離されているとみられる。

このほか、同通信は3月21日、最高人民会議常任委員会が、北朝鮮の憲法上最高主権機関である「最高人民会議（国会に相当）」を4月10日に平壌で開催すると報じた。新型コロナウイルス感染の拡大防止のために非常体制を敷いている北朝鮮が、朝鮮労働党の創立75周年である今年の経済成長や新型コロナウイルス対策に向けた立法措置を議論するとみられるが、米国との非核化交渉に関する外交方針についても表明があるか注目される。

〔李丙鎬（イ・ビョンホ）〕