オーロラ航空、ユジノサハリンスク~新千歳線の航空券販売を停止

(ロシア)

モスクワ発

2020年03月06日

ジェトロがロシア極東のオーロラ航空に確認(3月5日)したところ、同社が運航するユジノサハリンスク~新千歳間の定期便のうち、3月7~28日分の航空券販売を停止したことを明らかにした。ただし、同期間の運航は続けるという。

同社ウェブサイトではこの期間の航空券が既に購入できなくなっている。対象期間外の3月29日以降の航空券は購入可能だ。

販売停止の根拠として同社は「2020年3月4日付連邦政府指示第tg-p12-1496号を受けた措置」とした。同指示の内容は政府ウェブサイトなどで公になっていない。ロシア外務省は3月4日に北海道への渡航自粛勧告を出している(2020年3月5日記事参照)。

在ユジノサハリンスク日本総領事館の発表によると、オーロラ航空で札幌からユジノサハリンスクに到着する乗客は14日間の検疫の対象となり、外国人は指定の療養施設に収容されるか、外国人でも居住者であれば自宅内で待機して検疫を受けることができる。ホテルでの待機は認められていない。詳細は総領事館が発表している(3月3日外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます3月4日外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます発表)。

サハリン州政府は2月29日に連邦政府に対して3月5日から同便の運航停止を要請していたが(2020年3月3日記事参照)、5日は通常どおり運航された。ジェトロが2日から5日かけてオーロラ航空に運航状況を確認していたが、「(停止に関する)政府の決定を待っている」とだけ述べていた。同社によると、同便への日本人を含む外国人の搭乗に制限はないという。

(タギール・フジヤトフ、浅元薫哉)

(ロシア)

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