日系商社などが首都バクーで和牛の販売促進イベント開催
(アゼルバイジャン)
タシケント発
2020年03月10日
アゼルバイジャンの首都バクーで2月27~29日、市内の高級ホテルや高級レストラン向けに試食会を兼ねた和牛の販売促進イベントが行われた。
イベントを実施したのは、在アゼルバイジャンの日系商社フードスタッフ・ジェーピー(Foodstaff.JP)MMCと、アルジャスワールド(本社:福井県)で、JA全農グループが協力した。市内の高級ホテル(1カ所)、高級レストラン(2カ所)で現地パートナーやシェフ、購買マネジャー、スタッフなどを対象に和牛(サーロイン、リブロース)を提供した。
炭火で外側を一気にあぶり、中は柔らかい和牛サーロインで、試食した参加者の1人は「外側の濃い味と、和牛が持つ脂の甘味が相まってとても良い味を出している」と話し、「顧客にも好まれる味」と評価した。アゼルバイジャンで日本から直接、正規輸入通関した和牛を利用し、和牛に特化した販売促進イベントが行われるのは初めて。2月27日にバクー市内で行われた在アゼルバイジャン日本大使館主催の天皇誕生日レセプションでも和牛がふるまわれ、非常に好評だったという。
会場となった高級レストランの1つでは、2020年に入って日本から輸入した和牛を既に店で提供して料理に利用し始めている。フードスタッフ・ジェーピーの金田毅代表はジェトロのインタビューに対し、「アゼルバイジャンで和牛の文化を少しずつ広め、輸出拡大につなげていきたい。これをきっかけに、日本食のみならず和食文化がもっと身近になったら」と話している。
最高級レストラン「チナール」での試食会。2種類の肉をミディアム、ミディアムレアで試供(ジェトロ撮影)
現地シェフに和牛に適した調理方法を指導(ジェトロ撮影)
(高橋淳)
(アゼルバイジャン)
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