コーカサス3カ国でも国境閉鎖、隔離措置、大規模イベント中止要請などを新型コロナウイルス対策継続

(アゼルバイジャン、ジョージア、アルメニア)

イスタンブール発

2020年03月17日

アゼルバイジャン政府は3月12日、イランからアゼルバイジャンに帰国した51歳のアゼルバイジャン人女性が新型コロナウイルスで死亡したと発表した。女性は基礎疾患を抱えており、イランから帰国した直後に新型コロナウイルスに感染されたことが明らかになり、健康状態が悪化し、死亡に至ったようだ(アゼルバイジャン通信社「トレンド」3月12日)。また、新たにイランとイタリアから帰国したアゼルバイジャン人4名が、新型コロナウイルスの感染者と判明した。アゼルバイジャン政府は水際対策として、イランとの国境を2月29日に2週間の閉鎖としていたが、3月12日に更に2週間延長した(「トレンド」3月12日)。

アルメニアのニコル・パシニャン首相は3月13日、幼稚園、学校、大学を3月23日までに休校とし、休校期間のさらなる延長について3月18~19日に再検討すると発表した。3月13日の時点で、アルメニアで確認された新型コロナウイルス感染者数は6人で、その6人が接触した90人が隔離され、健康状態が観察されている。パシニャン首相は、確認された1人目の新型コロナウイルス感染者と接触があり、3月1日から隔離されている31人に対して再び検査を行い、検査結果次第で31人を解放したいと述べた(アルメニア通信社「アルマンプレス」3月13日)。

ジョージアで確認された感染者数は3月13日時点で25名。感染者と接触のあった人と海外から来た人245人が隔離されており、その他58人が新型コロナウイルスの疑いで健康状態が観察されている。ドイツ、フランス、オーストリア、スペインから帰国するジョージア人は強制的に14日間隔離されることになっている(ジョージア・ニュースプラットフォーム「アジェンダ・ジーイー」3月12日)。また、ジョージア教育科学文化スポーツ省は12日、全国の全スポーツ試合は休止し、大人数が集まるトレーニングなどのスポーツ活動を避けることを推奨した(「アジェンダ・ジーイー」3月12日)。

(エライ・バシュ)

(アゼルバイジャン、ジョージア、アルメニア)

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