入国者すべてに特別入国手続きを適用

(韓国)

ソウル発

2020年03月27日

韓国政府は3月19日午前0時以降、韓国への全入国者(韓国人を含む)に対し、特別入国手続きを適用した。世界的な新型コロナウイルス感染の急速な拡大により、入国者に対する検疫過程で多数の感染事例が確認されたことへの対応だ。

韓国では特別入国手続きの対象国を、2月4日から中国、2月12日から香港・マカオ、3月9日から日本、3月12日からイラン、イタリア、3月15日からフランス、ドイツ、スペイン、イギリス、オランダと段階的に増やしてきたが、3月16日0時より欧州発の航空路線すべてを対象とすることを発表していた(2020年3月11日記事参照)。

3月19日午前0時以降、全ての入国者は、機内で事前に配布された健康状態質問書と特別検疫申告書の作成が義務付けられ、入国審査時に検疫での検温や症状のある人に対する検疫調査を実施することになった。韓国国内での滞在先の住所、連絡先(携帯電話)および自己診断アプリのインストール確認などの特別検疫調査も行われる。

また、全ての入国者リストを管轄地方自治体に通知し、入国後14日間はしっかりと監視する体制を整えるとともに、感染が確認された国や国内へ流入する可能性の高い国からの入国者の渡航歴を医療機関に継続提供(DUR/ITS)し、地域社会において疑似症患者を速やかに把握・管理できることとした。

〔末永敏、申守智(シン・スジ)〕

(韓国)

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