商業・娯楽施設の営業停止、新型コロナウイルス対策

(イスラエル)

テルアビブ発

2020年03月18日

ネタニヤフ首相は3月14日夜に記者会見を開き、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大防止のため、新たな対策を発表した。3月15日からユダヤ暦過越しの祭(ペサハ)の期間が終わる4月中旬までの期間に渡り、一部の「開業が不可欠」とみなされる施設を除いた商業施設・娯楽施設の営業停止や教育施設の休校などの実施だ。

今回の各種措置についてネタニヤフ首相は、「見えない敵」との闘いのために必要だとして国民に理解を呼びかけた。同措置では、レストラン、カフェ、ショッピングモール、スポーツジム、劇場、映画館などの商業施設および娯楽施設が営業停止となる。教育施設については、小・中・高等学校や大学に加え、保育園、幼稚園、特殊学校も新たに休校の対象となる。全世界からの入国制限強化に続き(2020年3月16日記事参照)、今回の措置による影響で国内の経済活動が停滞する恐れがある。

本措置に関連して、感染拡大を防止するため、保健省外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは以下のようないくつかの指針を示している。

  • 在宅勤務の体制を取るよう推奨
  • 会合を行う場合は参加人数を10人以下とすること
  • 対面の場合は2メートルの距離を保ち、握手など身体の接触を控えること
  • 国際会議の開催禁止
  • 展示会場の営業停止
  • 公共交通機関の利用自粛

2月下旬に初めて国内で新型コロナウイルス感染者が見つかったイスラエルでは、3月11日に109人、13日に143人、3月16日午後21:30時点では298人の感染者数が確認され、増加傾向が続いている。

(余田知弘、マヤ・コーへン)

(イスラエル)

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