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2019年の経常収支は18年ぶりの黒字

(トルコ)

イスタンブール発

2020年03月02日

トルコ中央銀行が2月14日に発表した暫定値によると、2019年の経常収支は市場予測の約12億ドルを上回る16億7,400万ドルの黒字を計上した。トルコ経済最大の弱点とも言われる経常収支が黒字となったのは、2001年以来初めてのこととなる。

経常収支が黒字となった要因は、2018年夏の「トルコ・ショック」による通貨下落のため輸入コストが跳ね上がり、内需が減退したことで、貿易収支が改善したことによる。経常収支は2019年5月に黒字に転じ、6月の赤字の後、7月から4カ月にわたって黒字を計上した。しかし、通貨の低位安定と弱いながらも、内需の回復傾向を反映して輸入が拡大、11月には再び赤字に転じ、12月には27億9,800万ドルの赤字になるなど、赤字幅を拡大している。

エコノミストは、通貨安によるリバランスが終わることで2020年の経常収支は赤字に転じるが、通貨安の影響は観光収支の黒字を押し上げると予測しており、大幅な赤字になるとはみていない。こうした中、ベラト・アルバイラク国庫・財務相は、経常収支が黒字に転じたのは「2019年における安定化プロセスの成果」と強調した。

トルコへの対内直接投資は低迷が続いており、2019年は前年比17.2%減だった。全体の53.2%を占めるEUからの投資は23.9%減だったが、カタールやアゼルバイジャンといった中東諸国からは24.3%増と好調に伸びている。同年のM&Aでは、中国の江蘇寧滬高速公路などのコンソーシアムによるイスタンブール第3大橋への出資、カタールの投資企業メイフーラ(Mayhoola)による衣料品販売のボイネル・ペラケンデ(Boyner Perakende)への出資、日本ペイントによるベテク・ボヤ(Betek.Boya)買収、米国のイートン(Eaton)によるウルソイ・エレクトリック(Ulusoy Elektrik)買収、オランダのPayUによるITスタートアップ、イイジコ(Iyzico)買収といった案件が報告されている。

(中島敏博)

(トルコ)

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