2019年第4四半期のGDP成長率、前期比0.0%と横ばい
(ドイツ)
ベルリン発
2020年03月05日
ドイツ連邦統計局は2月25日、2019年第4四半期(10~12月)の実質GDP成長率を前期比で横ばい(0.0%)、前年同期比で0.3%と発表した(表1参照)。
成長を牽引してきた国内消費支出は、個人消費で前期比横ばい(前期は0.5%増)、政府消費支出は0.3%増(1.3%増)、消費支出全体で0.1%増(0.7%増)と大きく減速した。総固定資産形成は0.2%減(0.1%減)となり、機械設備投資が2.0%減(1.4%減)とマイナス幅が拡大した一方で、建設投資は温暖な天候の影響で工事の滞りが軽減された結果、0.6%増(0.4%増)と成長を維持した。
貿易の動向をみると、輸出が0.2%減で前期の1.0%増から1.2ポイント後退(うち財:0.4%減、サービス:0.4%増)した一方、輸入は1.3%増(前期0.4%減)と輸出を大きく上回った。
産業分野別にみると、前期同様に、情報通信分野は2.8%増、金融・保険分野が2.5%増とサービス業が好調だったが、製造業は4.8%減と大幅な不振が続く。
2019年通年の実質GDP成長率は0.6%となり(2020年1月20日記事参照)、2020年の成長予測は1.1%と発表されている(2020年2月7日記事参照)(表2参照)。
(高田勝敏、中村容子)
(ドイツ)
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