2019年の港湾・空港での徴税額は1兆3,200億円、目標未達も前年比6.3%増

(フィリピン)

マニラ発

2020年03月05日

フィリピン関税局(BOC)は2月12日、2019年の国内空港と港湾での徴税額が累計で6,304億7,000万ペソ(約1兆3,239億8,700万円、1ペソ=約2.1円)となり、前年比で6.3%増加したが、目標額(6,610億ペソ)には届かなかったと発表した。

最も徴税額が大きかったのは、マニラ・インターナショナル・コンテナ・ポートで、1,644億400万ペソ、次に、バタンガス港(1,522億2,200万ペソ)、マニラ港(748億1,200万ペソ)だったが、いずれも目標額に達しなかったという。

そのほかの空港、港湾の徴税額は、リメイ港(563億3,200万ペソ)、ニノイアキノ国際空港(432億3,800万ペソ)、サンフェルナンド港(423億7,000万ペソ)、カガヤンデオロ港(345億4,000万ペソ)、イロイロ港(340億6,000万ペソ)、スービック港(323億7,300万ペソ)、セブ港(312億7,400万ペソ)、ダバオ港(279億8,600万ペソ)、タクロバン港(14億2,500万ペソ)、サンボアンガ港(5億4,500万ペソ)、レガスピ港(5億1,026万ペソ)、アパリ港(1億4,672万ペソ)などとなった。

2016年に発足したドゥテルテ政権が進める総額約8兆ペソの大規模インフラ整備計画「ビルド・ビルド・ビルド」の財源確保のため、2018年1月に20年ぶりの税制改革を行って各種物品税を引き上げ、BOCや内国歳入庁(BIR)といった徴税当局には高い目標を課している。BOCの2020年の徴税目標額は7,312億3,500万ペソとされる。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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