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サンパウロ州全土で商業施設閉鎖、連邦政府は国境封鎖、州境往来者を制限

(ブラジル)

サンパウロ発

2020年03月24日

サンパウロ州は3月21日、3月24日~4月7日までの15日間、同州全域の645自治体における検疫措置(感染拡大防止措置)の実施を発表した。同措置は急激に拡大する新型コロナウイルス感染を抑制するため、食糧やライフラインの供給、銀行、医療、清掃、治安など生活に必要不可欠な商業・サービス以外の全ての施設を強制的に閉鎖するもの。実施期間は、必要に応じて延長および更新される。同措置の実施状況については、州と各市当局が監査する。ジョアン・ドリア州知事は、「集会やパーティーの開催は違法であり州軍警察を投入する」と強調している。

今回の措置はサンパウロ州令として州官報に詳細が掲載される。措置の対象外で継続可能な主な活動は以下のとおり。

  • 電話やネット注文でのレストラン食堂などによる料理・飲料配達
  • 病院、歯医者を含むクリニック、薬局
  • スーパーマーケット、食肉店、パン屋。ただし店内の飲食は禁止。
  • 製造業、運輸、倉庫、ガソリンスタンド、自動車修理整備、公共交通、タクシー、配車アプリ、ペットショップ、コールセンター、バンカ(新聞雑誌売店)
  • 民間セキュリティ会社、清掃会社、ビル修理・管理、銀行など

ブラジルで初めて新型コロナウイルス感染者が確認されたのは2月下旬であったにも関わらず、3月22日時点での感染者数(保健省発表)は前日比418人増の1,546人と、日本の感染者数を上回った。死亡者も、これまでより7人増えて25人となった。その内、サンパウロ州だけで感染者は631人、死亡者は22人に達している。欧米主要国に比べれば少ないが、サンパウロ大学など国内5大学、米バークレー大学、独オルデンブルグ大学からなる研究グループは20日、「ブラジルの感染拡大はイタリアと同様の経過を辿っている」と警告している。

連邦政府は3月19日から15日間、ウルグアイを除く全ての国境を、物流などを除き閉鎖した。また、20日には、州境や空港・港湾での人の往来を管理制限する暫定措置令(MP)が発効。23日からは、日本を含むアジアや欧州36カ国からの国際線渡航者の入国を30日間禁止する措置も講じた。しかし、現地グローボ紙系ウェブサイト「G1」の都市別感染マップ(最新値外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)によると、感染は国内全州に広がり、主要都市で集団感染が確認されている。連邦政府の強制措置はすでに手遅れであり、各州は医療崩壊を防ぐべく強制的な感染拡大防止措置の実施を余儀なくされている。

特にサンパウロ州はブラジルのGDPの約3分の1を占めるだけに、今回の措置が経済活動に与える影響は甚大だ。サンパウロ市を始め国内各都市では、不安を抱える市民が家のバルコニーなどから鍋を叩いてジャイール・ボルソナーロ大統領の対応の遅れに抗議するパフォーマンスが2夜続いた。19~20日は、一転して部屋の明かりを点滅させて「拍手」するという、感染者対応に追われる医師や看護師への感謝を示す行為が連夜続いた。

(大久保敦、松平史寿子)

(ブラジル)

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