首都ニューデリーとテランガナ州で新型コロナウイルス感染者を確認、イランからの入国制限も発表

(インド)

ニューデリー発

2020年03月03日

インド保健・家庭福祉省は3月2日、首都ニューデリーおよび州都ハイデラバードを擁する南部テランガナ州において、1人ずつ新型コロナウイルスの感染者を確認したと発表した(同省プレスリリース参照外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。インドでは、1月30日に南部ケララ州において初めて感染者が確認された(2020年2月3日記事参照)後、同州で合計3人の感染が確認されているのみで、3人の感染者はいずれも武漢から戻ってきた留学生だった。今回の2人の感染確認により、インドでの感染確認者数は合計5人になった。発表によると、ニューデリーの感染者はイタリアへの渡航歴が、テランガナの感染者はドバイへの渡航歴があったという。渡航の詳細については現在調査中だが、2人の容体は安定しており、現在経過を観察しているところだという。

インド保健・家庭福祉省は3月2日、コロナウイルスに関する会見を開き、パニックになることなく、同省のSNSなどで発信される情報を確認すること、不明な点があれば専用ヘルプラインを活用することなどを国民に呼び掛けた。

インドは水際対策を強化しており、中国から渡航する外国人の査証は無効としている。日本に対しては、到着ビザの発給とe-Visaサービスが停止されている(2020年2月28日記事参照)。また、インド内務省入国管理局は2月29日に新たに、イラン国籍保持者および2月1日以降にイランへの渡航歴のある外国人の持つ査証は無効になる旨を発表した(同局ウェブサイト参照外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

(磯崎静香)

(インド)

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