東北3省、生活関連サービス業の正常化に向けた取り組みが進む

(中国)

大連発

2020年03月31日

東北3省における新型コロナウイルスの治療中の患者数は、黒龍江省2人、吉林省2人、遼寧省2人(3月27日午前0時)と、新規感染者数は沈静化してきており、企業活動や市民生活の正常化に向けた動きが活発になってきている。店内飲食サービスについては、吉林省長春市が3月8日、遼寧省瀋陽市が3月17日、大連市が3月18日から再開している(2020年3月25日記事参照)。

また、長春市政府は3月19日、東北3省のその他都市に先駆けて生活関連サービス産業の正常化に向けた施策を発布外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますし、一定の感染防止措置を取れば、映画館、インターネットカフェ、大衆浴場、美容院、結婚式場などの営業を再開可能とした。

飲食店の全面的な再開に向けた支援、消費の喚起の方針は、遼寧省政府が3月22日に発布した新型コロナウイルス防止策の中でも示されており、図書館などの公共施設、映画館、インターネットカフェなどについて、営業再開が認められている。今後大連市でも、映画館など一部施設が、遼寧省の方針に基づいて営業再開される見込みだ。

黒龍江省ハルビン市では、一部の区で店内飲食サービスが認められている点を除き、積極的な動きはみられない。黒龍江省は、東北3省の中で最も多くの新型コロナウイルス感染者数を記録したこともあり、利用者の集中が予想されるサービスの再開について慎重に進めていくものとみられる。

(呉冬梅)

(中国)

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