ASEANサミット、新型コロナウイルスの影響で6月末に延期

2020年のASEAN議長国であるベトナムは、3月20日にウェブサイトにおいて、4月8、9日にダナンで開催予定だったASEANサミットを、6月末に延期することを決定、その旨をASEAN各国首脳に連絡したことを明らかにした。同時期に予定していたASEAN・ニュージーランドサミットも同じく延期する旨も発表した。通達事項の概要は以下の通り。

1. 新型コロナウイルス（COVID-19）に関わる状況の複雑性が増した結果、ベトナムのグエン・スアン・フック首相は3月19日付で、ASEANサミットおよびASEAN・ニュージーランドサミットの開催を6月末に延期する旨のレターを各国首脳に送付した。
2. 3月19日午後、グエン・クオック・ズン外務副大臣は、在ベトナムのASEAN各国大使にフック首相からのレターを手交した。COVID-19によって困難な状況に置かれているが、ASEAN各国は互いの協力関係を維持し、「団結し、即応する（Cohesive and Responsive）ASEAN」の精神を促進する必要がある。

また、今月24日から27日までベトナムで開催予定だったASEAN財務大臣会合および中央銀行総裁会合も延期となっている。次回の開催時期は未定。

（注）2020年のASEAN議長国テーマ。2020年1月16日記事参照。

（上野渉）