ベトナム、「団結・即応するASEAN」を2020年議長テーマに

(ベトナム、ASEAN)

バンコク発

2020年01月16日

ベトナム外務省は1月10日、「ASEAN域内貿易・投資に関するハイレベルシンポジウム」をハノイで開催した。これは2020年にASEAN議長国となるベトナムが、議長国テーマの「団結し、即応する(Cohesive and Responsive)ASEAN」を具体化するために開催したもの。ベトナム商工省のトラン・クオック・カイン副大臣は冒頭あいさつで、「保護貿易や貿易摩擦の動きが強まる中、ASEANは団結し続け、協力を強固にする必要がある」と述べ、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)交渉の妥結を含む、地域統合プロセスをさらに深化すべきとの姿勢を示した。

なお、当日の配布資料によると、2020年のASEAN議長国テーマである、「団結し、即応するASEAN」に含まれる優先取り組み分野は以下のとおり。

  • 地域の平和・安全・安定性を保つためのASEANの役割・貢献の明確化
  • 地域連結性・地域統合の推進
  • 第4次産業革命に対応し、それがもたらす機会を活用するための能力増進
  • ASEAN共同体としての認識・アイデンティティーの構築、ASEAN域内外への浸透
  • ASEAN域外国との連携強化、新たな地域・国際アーキテクチャー形成への貢献
  • 制度改革やプロセス改善、標準化を通じたASEAN大のルールの受容性の向上および運用の効率化
写真 シンポジウムでは2020年の議長国テーマが議論された(ジェトロ撮影)

シンポジウムでは2020年の議長国テーマが議論された(ジェトロ撮影)

(蒲田亮平)

(ベトナム、ASEAN)

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