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新型コロナウイルス感染者が49人に急増、大学が簡易PCR検査キット開発に成功

(フィリピン)

マニラ発

2020年03月13日

フィリピン保健省(DOH)は3月11日、新型コロナウイルスの国内感染者数が49人(前日比16人増)になったと発表した。内訳は、フィリピン人28人、中国人3人、台湾人1人、米国人1人(11日に確認された16人の国籍は未発表、11日時点)。フィリピン人28人中3人が日本への渡航履歴があり、その他2人がダイヤモンドプリンセス号に乗船していた乗員だった。3月4日の感染者4例目の確認以降、1週間で45人増加した。

フィリピン政府は国内感染の拡大を受け、感染防止対策として16億5,000万ペソ(約34億7,000万円。1ペソ=約2.1円)を新たに計上する「下院第6166号法案」および「下院第6167号法案」の成立を急いでいる。両法案は、医療従事者が使用するN95マスク、グローブ、エプロン、靴カバーや、検疫局の維持管理費用に16億5,000万ペソを充当する内容となっている(3月10日付フィリピン国営通信ほか)。特に国内のマスク不足が深刻になっており(2020年3月10日記事参照)、フィリピン貿易産業省(DTI)のラモン・ロペス長官は、フィリピン国際貿易公社が、インドから250万枚のマスク輸入を予定していると説明した(3月11日付インクワイアーほか)。

海外への渡航履歴が無く感染源が不明な市中感染が拡がり、検査体制の拡充が求められるなか、フィリピン食品医薬品局(FDA)は3月10日、フィリピン大学が新型コロナウイルスの簡易PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査キットを開発したと発表した(3月11日付ビジネスミラーほか)。フィリピン科学技術省(DOST)の資金で開発したもので、FDAに使用を許可されており、現在は世界保健機構(WHO)の承認待ちの状況だ。

フィリピン版CDCの設立に向けて国会審議

その他の対策として、米国の疾病予防管理センター(CDC)を参考にフィリピン版CDC設立のための法案「下院第6096号」が1月29日に国会に提出され、現在審議が行われている。法案作成者であるジョーイ・サルセダ下院議員によると、フィリピン版CDCは、DOHの疾病予防管理局(DPCB)と疾学局(Epidemiology Bureau)の機能を統合した独立の機関となり、必要な予算と権限が与えられるとしている。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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