外出禁止令発令、コロンボ含む3県を危険地域に指定し、終了時期は未定

(スリランカ)

アジア大洋州課

2020年03月27日

スリランカ政府は3月24日、コロンボを含む3県(コロンボ、ガンパパ、カルタラ)を新型コロナウイルス感染症の危険地域に指定し、これらの地域はさらなる通知があるまで外出禁止とした(3月24日付政府公式ニュースポータルおよび3月25日付在スリランカ日本大使館資料)。

国内では、3月18日、西部のプッタラム、チラウ、ニゴンボ警察管区などバンダラナイケ国際空港に近い地域に外出禁止令が発令されたのを皮切りに、対象地域が拡大、20日には、同日午後6時から23日午前6時までの期間、スリランカ全土を対象とした外出禁止令が発令された。その後、北部州5県(マナー、ヴァウニヤ、ムライティブ、キリノッチ、ジャフナ)の外出禁止期間が24日午前6時まで延長されたが、さらに、同北部州5県とコロンボ、ガンパハ、プッタラム県は27日まで、その他地域は26日まで延長された(一時解除期間を含む)。こうした状況の中、26日、あらためて外出禁止期間を30日まで延長した(注)(政府公式ニュースポータル、在スリランカ日本大使館資料)。

危険地域に指定されたコロンボ含む3県は、通知がないため外出禁止の終了期間が不明の状態が続く。地域ごとに異なる対応が求められているため、注意する必要がある。外出禁止令を受けて、在スリランカ日本大使館は3月24日、業務の縮小と3月末までの緊急連絡先を発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)している。

スリランカ警察は3月25日の会見で、政府の外出禁止令に従わずに外出したとして、これまでに累計2,682人が逮捕されていると発表するなど、国内では混乱もある(3月25日付政府公式ニュースポータル)。

スリランカ保健省の発表によると、3月25日午前10時現在、国内の感染者数は102人。その他、スリランカ航空局は3月23日、感染拡大防止のため、国内全ての国際空港での商業旅客機受け入れ業務の停止を3月31日午後11時59分(現地時間)まで延長すると発表している(2020年3月26日付記事参照)。

スリランカの新型コロナウイルス関連の情報は、日本の外務省ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで確認できる。

(注)在スリランカ日本大使館の通知によると、3月26日付けで、発令中の外出禁止令は以下の通り。

(1)コロンボ、ガンパハ、カルタラ県:さらなる通知が出るまで外出禁止

(2)プッタラム県および北部州5県:

  • 26日~27日午前6時:外出禁止
  • 27日午前6時~午後2時:一時解除
  • 27日午後2時~30日午前6時:外出禁止
  • 30日午前6時~30日午後2時:一時解除
  • 30日午後2時~(終了時期未定):外出禁止

(3)その他の地域

  • 26日午前6時~午後2時:一時解除
  • 26日午後2時~30日午前6時:外出禁止
  • 30日午前6時~30日午後2時:一時解除
  • 30日午後2時~(終了時期未定):外出禁止

(三木貴博)

(スリランカ)

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