新型コロナウイルスに関する緊急アンケート、8割がマイナスの影響ありと回答

(タイ)

バンコク発

2020年03月27日

バンコク日本人商工会議所(JCC)およびジェトロは、共同で新型コロナウイルスによるビジネスへの影響に関する緊急アンケートを実施した。対象者はJCC会員企業1,764社で、前回2月のアンケート(2020年2月17日記事参照)から対象者を拡大した。31.3%に当たる552社から回答を得た(うち、製造業285社、非製造業267社)。調査期間は3月9~13日で、結果の概要は以下のとおり。詳細についてはJCCのウェブサイトPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)で確認できる。

  • 現時点での業績への影響:製造業の80%(227社)、非製造業の79%(213社)が現時点で「売上の5%以上の大きなマイナスの影響がある」もしくは「多少のマイナスの影響がある」と回答。また、プラスの影響があると回答した企業は、製造業の2%(8社)、非製造業2%(6社)にとどまった。
  • マイナスの影響の内訳:マイナスの影響として最多だったのは、「タイでの消費減速、売上の減少」で、63%(346社)が回答した。「タイ国内外への出張取り止めや、関係企業などのアポキャンセルによる商談機会の喪失」と答えた企業は53%(290社)だった。
  • ビジネスに影響を及ぼす時期:新型コロナウイルスがビジネスに影響を与える時期として、「すでに影響が生じており、その影響は続いている、または拡大傾向である」と答えた企業が49%(271社)と半数近くにのぼった。
  • タイ政府への要望事項:「感染状況や取るべき措置についての正確かつ迅速な情報提供」という回答が73%(383社)で最多となった。次いで、「マスク、消毒液など必要な物資の十分な市中への流通」とした企業が63%(329社)だった。

(岡本泰、ナオルンロート・ジラッパパー)

(タイ)

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