トランプ米大統領、次期駐日大使に保守系シンクタンク所長のワインスタイン氏を指名

(米国)

ニューヨーク発

2020年03月16日

トランプ米国大統領は3月13日、次期駐日大使に、ハドソン研究所のケネス・ワインスタイン所長を指名外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。同ポストは、ウィリアム・ハガティ前大使が2020年11月の米上院選挙に立候補するため、2019年7月22日に退任して以降、空席となっていた(2019年7月16日記事参照)。

ハドソン研究所は、ワシントンの保守系シンクタンクの1つで、トランプ政権に最も近い存在といわれており、政権の政策運営に多方面から助言を与えている。マイク・ペンス副大統領が2018年10月に行った、対中国の政策演説を主催したのが同シンクタンクだ。ワインスタイン氏は2011年3月から所長を務めており、ホワイトハウスの発表によれば、米国通商代表部(USTR)に助言を与える、通商政策諮問委員会にも所属している。

ハドソン研究所は、2013年に安倍晋三首相に対して、世界において自由で繁栄に満ちた民主主義の未来を保障する上で、日本が重要な役割を果たしていることをもって、表彰している。2019年には、ヘンリー・マクマスター元大統領補佐官(安全保障担当)率いる日本部外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを立ち上げるなど、日本との関係の深さを強調している。

駐日大使に正式に就任するには、議会上院での承認が必要となる。ハガティ前大使は2017年3月23日に指名され、上院では同年7月13日に86対12の賛成多数で承認されている。

(磯部真一)

(米国)

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