ハガティ駐日米国大使、2020年の連邦議会上院選に立候補へ

(米国)

米州課

2019年07月16日

トランプ米大統領は7月12日、ウィリアム・ハガティ駐日米国大使が2020年の連邦議会上院選挙にテネシー州から立候補することをツイッターで明らかにし、全面的な支持を表明した。ハガティ氏は、テネシー州ナッシュビル出身で、2011~2014年にはテネシー州経済開発庁長官を、トランプ政権発足時には政権移行チームのディレクターなどを務め、2017年8月17日に駐日米国大使として着任している。

テネシー州選出の現職上院議員ラマー・アレグザンダー氏(共和党)は、2018年12月に今期で引退の意向を明らかにしている。同州の有力共和党政治家であるビル・ハスラム前知事、マーク・グリーン連邦下院議員はともに、2020年上院選への不出馬を表明している(政治専門誌「ザ・ヒル」7月12日外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

一方、民主党からは、ナッシュビルの弁護士でイラク戦争の退役軍人ジェームズ・マクラ―氏が立候補を表明している。同氏は2018年上院議員選挙に際して、民主党からの候補者を選ぶ予備選挙に立候補したもの、途中で撤退している。テネシー州は、連邦上院議員2ポストを共和党が占め、2018年の下院議員選挙でも、9選挙区のうち7選挙区で共和党が勝利するなど、伝統的に共和党が強い。

テネシー州に進出している日系企業は190社を超え、約5万人を雇用外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますしており、日本はテネシー州にとって最大の投資国となっている。州内中部に日産自動車、ブリヂストンの米国本社が、東部ノックスビル周辺にはデンソーなど自動車関連企業が多く集積している。また、西部のメンフィスにはシャープ、ブラザー、三菱電機が、南部のチャタヌーガにはコマツが進出している。ハガティ駐日大使は州経済開発庁長官時代に、企業の進出や投資拡張を支援した。

(木村誠)

(米国)

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