湖北省段階的な封鎖解除を発表、公共交通機関も再開の兆し

(中国)

武漢発

2020年03月26日

湖北省政府は3月24日、湖北省内の封鎖解除にかかる通知外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表した。同通知では、2段階での封鎖解除を行うとしており、まず3月25日午前0時から湖北省の武漢市以外のエリアについて省外への移動制限を解除、続いて4月8日午前0時から、武漢市から市外および省外への移動制限を解除するとしている。いずれも「湖北健康コード」(注)で緑コードを取得した者に限られる。

また、武漢市における従業員の職場復帰については、3月25日午前0時から、(1)湖北健康コードで緑コードを取得した人、(2)PCR検査で感染していないことを確認済み、(3)通勤バスなど集団輸送による出勤(ポイントからポイントへのワンストップ式移動)の移動手段が確保されていることを条件に認めるとしている。

なお、省外から湖北省ならびに武漢市に入る場合、湖北省または他省で発行された健康コードの緑コードを取得した者は、省内での移動が可能となり、別途証明書類の取得は必要ない(健康コードを取得できない場合は除く)。

3月24日現在、湖北省健康コードは外国人の申請に対応していない。外国人は中国到着時に指定されたPCR検査などを経て、健康証明書を取得する必要がある。また、すでに中国国内の武漢以外の地域にいる外国人は、現在居住している地域の社区などから健康証明書を取得する必要がある。

公共交通機関にも再開の兆し

中国鉄道武漢局は3月24日、鉄道運行について、3月25日から武漢市内の鉄道駅を除く省内の各鉄道駅で再開すると発表した。なお、武漢市内の鉄道駅については3月28日から到着、4月8日から出発にかかる業務を再開するとした。

また、湖北省政府は武漢市内の公共交通機関について、3月25日から市内のターミナル駅である漢口駅、武昌駅、武漢駅を発着する路線バスを中心に、117路線の運行を再開すると発表した。市内を走る地下鉄については、3月28日から1号線、2号線、3号線、4号線、6号線、7号線の運行を再開するとした。なお、路線バスや地下鉄の乗車時には、健康コードのチェックやQRコードを用いた実名登記などが求められる。

(注)湖北省政府が発行する、申請者の新型コロナウイルス(COVID-19)に係る感染リスクを示したQRコード。スマートフォンの専用アプリなどから申請を行い、中国全省の防疫データベースでデータを照合した後、申請者に健康コード(緑、黄、赤)が付与される。

(片小田廣大)

(中国)

ビジネス短信 4edd5ec376089a63