2019年の経済成長率は3.3%、太平洋同盟諸国で最も高い成長

(コロンビア)

ボゴタ発

2020年03月03日

国家統計庁は2月14日、2019年のコロンビアの実質GDP成長率は前年比3.3%だったと発表した(表参照)。2019年8月9日に大蔵・公債省が発表した政府見通しの3.6%には届かなかったが、太平洋同盟諸国(チリ2.5%、ペルー2.16%、メキシコ0.6%)の中では最も高い成長率だった。

GDP成長率を産業別にみると、商業(4.9%)、行政・防衛(4.9%)が成長を牽引した。また、金融・保険(5.7%)も好調だった。マイナス成長が続いていた鉱業は6年ぶりにプラスに転じた。建設は12分野で唯一マイナス成長となったが、第4四半期(10~12月)は1.9%と改善の兆候を示している。

需要項目別にみると、民間最終消費支出は、その5割以上を占めるサービス(3.9%)、約3割を占める非耐久消費財(5.1%)の成長により4.6%増加した。民間消費を支出目的別にみると、食料・非アルコール飲料、保健、レストラン・ホテル、その他商品・サービスなどが成長に寄与した。また、国内総固定資本形成の中では住宅がマイナス7.2%と落ち込んだ一方、機械・設備が14.3%増となり成長を下支えした。

2020年の成長率については、政府は3.7%、IMFは3.4%と見通しを発表(ともに2月)している。

表 産業別・需要項目別の実質GDP成長率

(茗荷谷奏)

(コロンビア)

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