香港、3月25日から全ての非居住者の入境を禁止
(香港)
香港発
2020年03月25日
香港政府のキャリー・ラム行政長官は3月23日夕方の記者会見にて、3月25日からの香港非居住者の入境禁止を含む4つの措置を発表した。詳細は以下の通り。
(1)海外からの輸入症例防止とウイルス感染連鎖を断つ
3月25日午前0時から以下の4措置を講じる。期間は14日間(暫定)。
- 海外から航空機で香港に到着したすべての非香港住民の入境禁止
- 中国本土、マカオ、台湾から入境する非香港住民で、過去14日以内に海外での滞在歴がある者の入境禁止
- 香港国際空港におけるすべてのトランジットサービスを停止
- マカオと台湾からの入境者は、香港住民、非香港住民を問わず、中国本土からの入境者同様14日間の強制検疫対象とする
なお、一部例外として、マカオ政府に登録しているマカオ住民については、香港空港に到着後、陸路を経由しマカオへ戻ることができるほか、航空機乗務員、領事館員、香港住民の配偶者や子供(未成年者)は対象とならない。
(2)入境した無症状感染者の早期発見
英国、他の欧州諸国、米国からの全入境者を対象にウイルス検査(唾液サンプルを指定時間に指定機関へ提出)を実施する。
(3)検疫命令違反者の厳重取り締まり
市民からの通報を受け付けるホットラインを可及的速やかに設置する。3月22日~23日の2日間、警察は多くの違反者の調査を進めており、逮捕状を出している。
(4)社会的接触のさらなる減少促進
酒類免許を持つ約8,600軒のレストラン、バーなどの酒類販売を一時休止する法令を制定する。具体的な情報は追って公布する。その他、クラブハウスやレクリエーション・スポーツ施設、ジム、子供の遊び場などの開放停止を求める。
(渕田裕介)
(香港)
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