ドイツ、オーストリアやフランスなどとの国境で出入国を実質禁止

(ドイツ)

欧州ロシアCIS課

2020年03月16日

ホルスト・ゼーホーファー内相は3月15日、3月16日午前8時(現地時間)よりオーストリア、スイス、フランス、ルクセンブルク、デンマークとの国境で、シェンゲン協定(注)で廃止されている国境管理を一時的に復活させ、特別な理由のない出入国は認めない旨発表した。また、国境を越えて通勤する者の国境通過は可能(通勤者は国境を越える必要を示す証明を携帯する必要がある)。国境を越える物流は保証するとしている。

同内相は同時に市民に不要不急の旅行を控えるよう、強く要請した。

なお、チェコ(2020年3月16日記事参照)、ポーランド(2020年3月16日記事参照)との国境は両国が国境管理を導入している。

(注)シェンゲン協定:欧州諸国の人の自由移動について定めた協定。協定締結国の間では国境検査が実施されない。現在、EU加盟国のうちアイルランド、キプロス、クロアチア、ブルガリア、ルーマニアを除く22カ国およびEFTA加盟国の26カ国が同協定を締結している。

(立川雅和)

(ドイツ)

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