2019年の経常収支、80億ドルの黒字に大幅な上方修正

(トルコ)

イスタンブール発

2020年03月24日

トルコ中央銀行は3月11日、2019年の経常収支の黒字額を16億7,400万ドルから80億2,200万ドルに大幅に上方修正した(2020年3月2日記事参照)。また、1月の経常赤字額も市場予測の26億ドルを下回る18億400万ドルとなった。ただし、この大幅な変更には、政府発表の信頼性に疑問を呈するエコノミストもいる。

今回の修正について中銀は、国際収支の算出に使用するサービス国際貿易統計(International Trade in Services Statistics/ITSS)と財の貿易統計が改訂されたためと説明している。改訂値は2013年までさかのぼって発表されている。

改訂点には、サービス収支に「旅客」「知的財産権等使用料」「通信・コンピュータ・情報サービス」「個人・文化・娯楽サービス」が含まれるようになった。

また、財の貿易統計に関しては、トルコは従来、保税倉庫やフリーゾーンなど非関税領域の貿易を計上しない特別方式(Special trade system)を採用していたが、2月からこれらを含める一般方式(General trade system)に変更した。

(中島敏博)

(トルコ)

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