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米民主党大統領候補争いはバイデン、サンダース両氏の対決へ、スーパーチューズデーを経て

(米国)

ニューヨーク発

2020年03月05日

米国民主党の大統領候補指名争いで14州・1自治領が予備選挙を行った33日のスーパーチューズデーでは、ジョー・バイデン前副大統領が10州で最多得票率となった。他方、最大の票田のカリフォルニア州含む4州でバーニー・サンダース上院議員(バーモント州選出)が勝利し、今後は両者の直接対決となりそうだ。34日にはマイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長が撤退し、バイデン氏の支持表明を行ったことにより、バイデン氏に追い風と見る向きが強い。

サウスカロライナ州の予備選でバイデン氏に弾み

バイデン氏は、全米で最初に予備選挙・党員集会が行われたアイオワ、ニューハンプシャー、ネバダ3州では得票が低迷していた。しかし、4州目のサウスカロライナ州で大勝した(2020年3月2日記事参照)ことが、スーパーチューズデーでの躍進につながった(表参照)。これにより、現時点(米東部時間34日午後335分)ではバイデン氏が代議員の獲得数でトップとなった。全米の代議員数3,979人のうち、過半数の1,991人の支持を獲得した候補が、7月の民主党全国大会での指名を勝ち取る(注1)。

表 民主党予備選挙での各候補者による代議員獲得数(米東部時間3月4日午後3時35分時点)

エリザベス・ウォレン上院議員(マサチューセッツ州選出)が自身の選出州を含めて得票が伸び悩んだことから、今後の指名争いは事実上、バイデン、サンダース両氏の直接対決になるとみられる。

ブルームバーグ氏の撤退がバイデン氏に追い風か

今回の結果を受けて3月4日、ブルームバーグ氏が撤退を表明し、バイデン氏を支持したことが、同氏へのさらなる追い風になる可能性がある。ブルームバーグ氏は撤退後も選挙対策陣営の機能を継続させ、トランプ大統領に対抗できる民主党候補を支持する姿勢を示している。4日にはそれができる候補はバイデン氏だとし、「彼を次の合衆国大統領にするために動いていく」と発言した。

選挙分析を専門とするクック・ポリティカル・リポートのエイミー・ウォルター氏は、既に撤退したエイミー・クロブチャー氏、トム・スタイヤー氏、ピート・ブティジェッジ氏の3候補もバイデン氏を支持したことに触れ、民主党はトランプ大統領に対して当選可能性のある候補の下で結束を固めたと評している。また、中道派がバイデン氏を支持した別の理由として、リベラルなサンダース氏が指名を受けた場合、議会選挙において、下院で民主党が過半数を失い、上院でも多数党を奪還できなくなる懸念もあるとしている(注2)。

(注1)過半数の代議員を誰も獲得できなかった場合は、予備選挙の結果に縛られず、自身の意思で投票ができる771人の特別代議員(automatic delegates)の投票により、党の候補者を決定する。

(注2)米連邦議会では、大統領選挙と同日の11月3日に選挙が行われ、上院は全100議席のうち33議席(共和党議席22、民主党議席12)が、下院は435議席全てが改選対象となる。

(磯部真一)

(米国)

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