感染者数増加にともない、政府は渡航自粛や大規模イベント中止を要請

(コーカサス、アゼルバイジャン、アルメニア、ジョージア)

イスタンブール発

2020年03月13日

アゼルバイジャンでは、新型コロナウイルス感染者数(3月6日記事参照)が3月5日に3人、6日に3人、10日に2人増え、合計11人になった。全員がイランへの渡航歴がある。アゼルバイジャン政府は7日、対策として、幼稚園、学校、大学の3月3~9日の休校期間を3月27日までに延期した。また、世界保健機関(WHO)の勧告を受け、アゼルバイジャン国内で開催予定の祭典や文化的な催しを含め、3月中の大人数が集まるイベントの中止を決定した。

アルメニアでは、アルセン・トロシアン保健相が3月10日、イタリア、フランス、ドイツ、スペイン、日本、中国、韓国、イランから帰国するアルメニア人に2週間の自主的隔離を求めた。トロシアン保健相は、国民に対しこれらの国々への不要不急の渡航を避けるよう呼びかけ、これらの国からの来訪者が関係する国内でのイベントも自粛するよう要請した。感染者は3月初めの時点では1人だったが、11日に新たに3人の感染が確認され、合計4人となった。この3人はいずれもイタリアから帰国したばかりの人だという。

ジョージアでは、3月11日の時点で感染者は23人。イタリアとイラン渡航歴のある人、あるいはこの2カ国に渡航歴のある人と接触があった人だ。10日にジョージア政府が提供したチャーター便で、イタリア渡航中だったジョージア人156人が帰国し、2週間隔離されることになった。ジョージア政府は、国民に海外出張や研修旅行などを避けることを呼びかけている。

(エライ・バシュ)

(コーカサス、アゼルバイジャン、アルメニア、ジョージア)

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