アルゼンチン主要4行が2020年以降に決済の新サービス導入を発表

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2020年02月25日

2月4日付「インフォバエ」紙によれば、アルゼンチンの主要民間銀行であるサンタンデール銀行、ガリシア銀行、BBVA銀行、フランセス銀行は2月4日、相互間で新たな決済プラットフォームを構築することで合意したことを発表した。4行を足し合わせた顧客数は、延べ約1,000万人とされる。新たなサービスの名称は未定ながら、2020年以降のサービス開始を目指している。

新サービスの特徴は、スマートフォンを活用するもので、これまで送金などで必要だった口座番号(CBU)が携帯電話番号で代替され、QRコードによる決済なども想定されている。新システムの導入が、決済手続きの簡素化などにつながることが見込まれている。

アルゼンチンでは、国内最大の電子商取引(EC)マーケットプレイスのメルカドリブレが提供する決済サービス、メルカドパゴがQRコードなどを用いたフィンテックサービスを提供している。2月10日にメルカドリブレが発表した2019年第4四半期の業績報告では、モバイル・ウォレット利用者は前期比29.4%増と急増し、約790万人に利用されていることが紹介されている。

(紀井寿雄)

(アルゼンチン)

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