社会的流動性ランキングで世界61位、ASEANで5位

(フィリピン)

マニラ発

2020年02月07日

世界経済フォーラム(WEF)は1月20日、世界82カ国・地域の社会的流動性(注)をランキング化した報告書「Global Social Mobility Index 2020」を発表した。それによると、フィリピンは82カ国・地域中の61位、ミャンマーとブルネイ、カンボジアを除いたASEAN7カ国中で5位だった。

WEFは健康や教育、テクノロジー、仕事、保護と機関の5つの観点から各国の社会的流動性を評価した。フィリピンが特に低く評価された項目は、教育の質と公平性(71位)、健康(69位)、社会的保護(66位)、賃金の公平分配(63位)など。教育の質と公平性については、初等教育現場の教師1人当たりの生徒数が29.1人と多い点が低評価の理由の1つとされた。社会的保護については、GDPに占める関連支出が2.2%と低い点が低評価につながった。

一方で、永年学習機会(25位)と就労機会(52位)は比較的高く評価された。永年学習機会については、公式的な社内教育を施す企業の割合が59.8%と高いことが評価された。また、就労機会では、非都市地域の失業率が1.8%と低いことが評価された。

東南アジア7カ国の順位は、シンガポール(20位)、マレーシア(43位)、ベトナム(50位)、タイ(55位)、フィリピン(61位)、インドネシア(67位)、ラオス(72位)となっている。

世界で最も社会的流動性が高いとされた国はデンマーク、続いて、ノルウェー、フィンランド、スウェーデン、アイスランドと北欧が並んだ。日本は15位、米国は27位、中国は45位だった。

WEFは、社会的流動性を改善するには、政府が富の集中を分散させるための税制や政策を進めることが重要だとしている。

(注)社会的地位をどの程度自由に改善することができるかを示す尺度。階層的地位間における人員配分の流動性。ソーシャル・モビリティー。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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